書棚沈没、難民化する本たち・・・

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 11/ 15 | Posted in etc,notes | 

古い家に本を溜め込みすぎると床が抜けますよ、と他人に忠告したことは数あれど、よりによって自分の家の床が抜けてしまうとは・・・。とほほ。でも元茶室の床の間に書棚を置いている方が悪いです。すみません。別の本棚の前に避難した本たちですが、どこにも行くあてなく難民化しています。この避難所自体が安全なのかどうか、不安が募ります。週明け、別府から帰って来たら善後策を講じようと思っています。
101114.jpg

できていく時間

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 11/ 8 | Posted in art,notes,ワークショップ,居場所/コミュニティカフェ | 

週末は、集まった人がつくっていく場をいくつか。土曜日は、青学WSDの講義。小学校でのワークショップ実習のグループ・フィードバックと、持ち味について。芝の家を紹介しつつ、「具とスープとうつわ」の話を。

夜は戸田公園に移動して、アサヒアートスクエア「Grow up!! Artist Project」の試奏会。寺内大輔さんのスコアスクローラを使った新作を、試し試しつくっていく。

101106gua1.JPG

翌日曜日は、ヤン&真梨子による「トランスフォーミング・ネイバーフッズ東京/ベルリン」に参加。高齢社会へ向かう東京とベルリン(日本とドイツは人口構成が似ている)の「近所づきあい」を考え直すワークショップ。「日本的コミュニティセンター?」というテーマで、茶堂を紹介しながら、外部との境界にあり地域内外に開かれた非制度的多目的スペースとしての「芝の家」や全国の地域の茶の間、コミュニティカフェを紹介。

ワークショップ、現代音楽、デザインと分野は異なるが、いずれもその場で何かができていく時間。

みまむめも地図

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 11/ 6 | Posted in notes,ワークショップ,感性と感覚 | 

尾久宮前小学校でのワークショップ、「みまむめも地図」がはじまりました。「みまむめも」とは、「みやまえの、むかし・めじるし・ものがたり」。小学校周辺のまちから人に伝えたいものをひとつ選んで、造形で表現。3年生はひとりひとつずつ、4年生はグループでまちのシンボル(めじるし)をつくり、最後は体育館にならべて巨大な地図にする予定。

今日は、その初日。カメラを手に、まちへ取材へ出かけました。写真は、行商のおばあさんに話を聞いているところ。

101105mimamumemo.JPG

このワークショップは、文部科学省の「芸術表現を通じたコミュニケーション教育の推進」事業の一環で行われるもので、まちを題材に造形することで地域の人との交流を、そして体育館に巨大地図をつくることで、友達や来場者にまちを案内する体験ができれば、と考えて企画しました。それ以前に、ムナーリの巨大な木をつくるワークショップに、前から憧れていたということもあります。巨大なまちを思い思いの造形物で構成したらはちゃめちゃなランドスケープが出現して楽しそう!という動物的本能が本質です。12月初旬に小学校をあげての展覧会を開催しますので、詳細はまた追ってお知らせします。

ちなみに、5・6年生のクラスでは、KOSUGE1-16の土谷くんが、例によって巨大な感じのプロジェクトを行うそうです。こちらも楽しみ。

黒板とワイン

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 11/ 4 | Posted in info,notes,[notes] 三田の家,大学地域連携,居場所/コミュニティカフェ | 

「三田の家」の本が完成しました。「三田の家」のできるまで、そしてできてからの4年間を、各マスター、スタッフが思い思いにつづった、なかなか「三田の家」らしい本です。

kokuban.jpg

『黒板とワイン もう一つの学び場「三田の家」』
熊倉敬聡、望月良一、長田進、坂倉杏介、岡原正幸、手塚千鶴子、武山政直
慶應義塾大学出版会 →詳細 →amazon

あまりに「三田の家」らしく、各人が書きたいことを書きたいように書いているため、最初からまじめに読み進めると、どこに連れて行かれるのかわからない不安に襲われるかもしれません(笑)。地域連携、場づくり、あたらしい教育、社交力など様々なテーマが絡み合っているので、まずは関心のある部分から読んでみていただければ幸いです。

次第に、別々の人が異なった視点から一つの出来事について言及しているなど、いわくいいがたい「三田の家」の魅力やつかみどころのない雰囲気が浮かび上がってくるのではと思います。写真や年表、十名以上が書いたコラムなど編集は大変だったのですが、そのぶん「三田の家」の様子を多面的に味わっていただける一冊になっていると思います。

坂倉は、第二章「創造的な欠如をめぐって-―「場」づくりの現場ノート」と、終章「黒板とワイン 学びと生活の再文脈化」を書きました。「黒板とワイン」という不思議な書名については、終章をお読みいただければ幸いです。

先週刷り上がったばかりで、一般の書店への配本はおそらく来週以降。「芝の家」では、先行してお譲りしはじめています。

熊本でコミュニティカフェのつどい

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 11/ 3 | Posted in etc,notes,居場所/コミュニティカフェ | 

101103kumamoto.jpg

コミュニティカフェ全国連絡会の活動で、熊本に寄せていただきました。2日は、植木町のふらっとホール「小町家」と「ママスパパス」、「こまちの森」、「ばあちゃんち」「カフェ型保健室しらかば」を訪問。

翌3日は「コミュニティカフェ・フェスタin熊本」に参加。地域ケアプラン研究所 「海」の大石さん「ちびっこ夢ランド」の池上さんと荒木さん、「カフェ型保健室しらかば」の工藤さん、新潟の河田さんによるパネルディスカッションの進行を担当させていただくなど、多くのユニークな場づくりに触れ刺激的な2日間になりました。

いきるためのメディア

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 11/ 1 | Posted in info,notes,[notes]HEREing Loss,感性と感覚 | 

発売から少し時間が経ってしまいましたが、新刊のご案内です。

101101ikiru.jpg

『いきるためのメディア―知覚・環境・社会の改編に向けて』
渡邊淳司[編著]、藤木淳、丸谷和史、ドミニクチェン、坂倉杏介、田中浩也[著]
春秋社 →amazon

最新の技術開発そのものではなく、新しいメディアテクノロジーを曲げたり(ベンディング)組み合わせたりすることで、これまでになかった知覚環境や社会システムを生み出そうとする実践的研究者による試行の記録です。坂倉は、第5章「人と環境のあいだに生じるイマジネーション」を寄せています。淳司さん、ゆいさんとともにつくった「HEREing Loss」のパフォーマンスとワークショップを中心に、人間を「想像してしまう存在」と見立てたとき、メディア技術がどのような知覚世界を創出できるか、ということを論証しています。

ぜひお手に取りください。芝の家でもお譲りしています。

純喫茶りー:小児がん病棟でのハロウィンと韓国家庭料理

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 10/ 25 | Posted in info,notes,[notes] 三田の家 | 

今週の木曜日、「三田の家」の坂倉+べべマスター日は、ゲストマスターに明治学院大学ボランティアセンターの李永淑(よんきち)さんを迎えます。

ゲストマスター・よんきちさんからのメッセージ。

「巷はハロウィンの季節…ということで、とあるハロウィンイベントの事例をご紹介したいと思います。イベントが行われた場所は某地方大学病院小児がん病棟。今回は、なぜか韓国家庭料理をつまみに、ここまでの前振りを裏切れるような想定外のオチへ皆さまをご招待できればと思っています」

この病院でのハロウィンイベント、お医者さんや看護婦さんも参加する本格的なモノのだったようです。普段は真面目なドクターが女装して、さながらオカマバーのように・・・詳細はよんきちさんのプレゼンテーションをお楽しみに。
また料理は、よんきちさんのルーツである韓国家庭料理でもてなしていただけるとのこと。ぜひお越し下さい。持ち寄り歓迎です。

「純喫茶りー:小児がん病棟でのハロウィンと韓国家庭料理」
ゲストマスター:李永淑(明治学院大学 ボランティアセンター・コーディネーター)
2010年10月28日(木) 1900時ごろからゆるゆると

参加無料。ただし飲食は実費です。

心臓ピクニック

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 10/ 6 | Posted in info,notes,[notes]HEREing Loss,ワークショップ,感性と感覚 | 

heartbeatpicnic_s.jpg

六本木の2121デザインサイトで開催中の佐藤雅彦ディレクション展「これも自分と認めざるをえない」展の一環で、小さなワークショップを開催します。

題して「心臓ピクニック」。
→詳細と予約はこちらから。

内容は、聴診器を用いた特殊なデバイスで心臓の音をピックアップし、コンタクトスピーカ(振動型のスピーカ)で再生するという仕掛けを使って、自分や他人の心臓を感じたり交換したりして遊ぶというモノです。

9月のエンカウンター、ひとりだけ追加募集。

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 08/ 24 | Posted in etc,notes,ワークショップ,感性と感覚 | 

9月のエンカウンターグループは、お蔭さまできっかり12人の申込みをいただきました。が、うち一人キャンセルが出て、現在11名で5日間の対話の旅に出発予定です。

あと一人、空席がありますので、もしよかったら、お申し込みください。最後の席にどんなご縁があるのか、楽しみにしています。

【追記】定員に達しました。以降のお申し込みはキャンセル待ちとなります。ご了承ください。(2010年8月26日11時)

清里で非構成の5日間。

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 08/ 1 | Posted in etc,notes,ワークショップ,感性と感覚 | 

橋本久仁彦さん(くにちゃん)をファシリテータに迎え、清里で5日間の非構成エンカウンターグループを開催します。

100726leaflet-1.jpg

何年か前、ニシさんに誘われてはじめてエンカウンターグループを体験したことが、いまの自分の仕事の仕方に大きな影響をおよぼしています。大げさでなく、それまでの価値観や人間に対する見方がひっくり返っていく体験でした。

エンカウンターグループで「やること」は、ひたすら車座になって語り合うことだけです。にもかかわらず、それぞれの声に耳を傾け、存在に敬意を払うことで、外から話題やプログラムを持ち込まなくとも、「いま・ここ」にしか生じ得ないプロセスが進行しはじめます。この構成されないプロセスには、社会一般のものごとの進み方とはまるで異なる味わいがあると思うのですが、ひとたびこうした人間の根源的な営みに沿って進むプロセスを味わうと、逆に私たちの日常が、人間の自然な思考や感情の流れをいかにせき止め、曲げているかに気づかざるをえなくなります。

私にとって「芝の家」は、この「構成されない味わい」を、日常生活に持ち込む実験でもあったと言えるかもしれません。

ロジャーズの思想やパーソンセンタード・アプローチという概念は、教科書にも載っているとおり、目新しい考えではありません。けれども、その場に生起する出来事を外部のモノサシで安易に判断せず、そのまま直視していくような認知形式は、評価や意味ばかりを先取りするようないまの社会でこそ、改めて求められる力なのではないか、と最近ますます強く感じています。

清里での5日間、いろいろな人とご一緒できることを楽しみにしています。

以下、開催概要です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
非構成エンカウンターグループ
2010年夏・清里
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人と人とのあいだに「私」を確かめる。
自己と他者に触れる5日間。

5日間、じっくり「人間」を味わってみましょう。
ただ円座になるところから、ゆっくりとはじまる語らい。
何かが起こるかもしれないし、何も起こらないかもしれない。
それでも私たちは、互いに敬意を持って「ともにいる」ことができる。
そのとき、私たちにどのような風景が見えてくるでしょうか。

会期:2010年9月12日(日)~9月16日(木)(4泊5日)
会場:清泉寮(山梨県北杜市高根町清里)
ファシリテータ:橋本久仁彦さん(プレイバックシアタープロデュース)
コーディネータ:坂倉杏之介(慶應義塾大学特別研究講師)

主催:慶應義塾大学教養研究センター
#この事業は、文部科学省大学教育・学生支援推進事業大学教育推進プログラム 慶應義塾大学「身体知教育を通して行う教養言語力育成」事業の一環として開催されます。

エンカウンターグループとは?
エンカウンターグループは、アメリカの臨床心理学者、カール・ロジャーズが始めたグループセッションです。あらかじめ与えられた議題や目標はなく、その時その場に確かに存在する声、感情、思いを交わしながら、自己や他者のありかたを丁寧に確かめていきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎講師プロフィール
kunichyan.jpg
橋本久仁彦(はしもと・くにひこ)
1958年生まれ。大阪市出身。高校教師時代、カール・ロジャーズのパーソン・センタード・アプローチに基づく「教えない授業」を実践。アメリカやインドを遊学の後、龍谷大学にてカウンセラーを10年間勤める。2001年、龍谷大学を退職し、プレイパックシアター・プロデュースを立ち上げ、その研究と普及に力を注いでいる。2007年よりプレイバックシアターの仲間たちとプロジェクト・オーシャンズを結成。カンボジア、タイなどへの海外遠征を実施。エネルギーの枯渇しない、自発的で創造的なコミュニティに関心を持ち続けている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
申し込み方法などの詳細は→ (more…)

« 前ページへ次ページへ »