黒板とワイン

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 11/ 4 | Posted in info,notes,[notes] 三田の家,大学地域連携,居場所/コミュニティカフェ | 

「三田の家」の本が完成しました。「三田の家」のできるまで、そしてできてからの4年間を、各マスター、スタッフが思い思いにつづった、なかなか「三田の家」らしい本です。

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『黒板とワイン もう一つの学び場「三田の家」』
熊倉敬聡、望月良一、長田進、坂倉杏介、岡原正幸、手塚千鶴子、武山政直
慶應義塾大学出版会 →詳細 →amazon

あまりに「三田の家」らしく、各人が書きたいことを書きたいように書いているため、最初からまじめに読み進めると、どこに連れて行かれるのかわからない不安に襲われるかもしれません(笑)。地域連携、場づくり、あたらしい教育、社交力など様々なテーマが絡み合っているので、まずは関心のある部分から読んでみていただければ幸いです。

次第に、別々の人が異なった視点から一つの出来事について言及しているなど、いわくいいがたい「三田の家」の魅力やつかみどころのない雰囲気が浮かび上がってくるのではと思います。写真や年表、十名以上が書いたコラムなど編集は大変だったのですが、そのぶん「三田の家」の様子を多面的に味わっていただける一冊になっていると思います。

坂倉は、第二章「創造的な欠如をめぐって-―「場」づくりの現場ノート」と、終章「黒板とワイン 学びと生活の再文脈化」を書きました。「黒板とワイン」という不思議な書名については、終章をお読みいただければ幸いです。

先週刷り上がったばかりで、一般の書店への配本はおそらく来週以降。「芝の家」では、先行してお譲りしはじめています。