来てくれてごめんなさい。

by SAKAKURA kyosuke | 2011/ 02/ 4 | Posted in art,info,notes,[notes]education,ワークショップ | 

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2月5日(土)、7日(月)の2日間、アカデミックスキルズ「批評と創作」クラスの展覧会を開催します。秋学期に、ビデオアーティストの小泉明郎さんと一緒に制作した学生たちのビデオアート約10点を、日吉來往舎イベントテラスおよびギャラリーに展示。5日には、キュレーターの住友文彦さんを交えて授業の作品を語りあうトークイベントも開催します。小泉さんの作品の上映もありますので、ぜひお越し下さい。

上のビジュアルは、つばさ作によるチラシ。MSワードでつくったとは思えない(だからこその?)妙な風合いがあります。学生の(しかも美大ではなく総合大学の学生の)つくったビデオアートといえば、まあ、なんというか、見ても見なくてもよいような気がする方もいるかもしれないのですが、そして事実、今回の作品たちも、上手か下手かといえば後者なんでしょうけども、だからといって見るべきものがないとはいえない。アート的な価値の有無ではなく、生身の格闘というか、本人たちも何をしているのかよくわかってないにもかかわらず、結果的に「できちゃった作品」には何かが潜んでいる、というような清々しさがあります。私自身も、ビデオアート、特にシンプルでコンセプチュアルな作品ほど、細部のつくりこみや映像の見え方に対する微細なセンスが必要だと思っていたのですが、手際がよくなくても成立する地平、だからこそ醸し出される味わいがあるのだという新鮮な発見がありました。

もし来てくださったら、ごめんなさい。