臨床するアート、東京セッション

by SAKAKURA kyosuke | 2010/ 12/ 28 | Posted in art,info,notes | 

年明け、アーツ千代田3331のエイブルアート・スタジオにて、「臨床するアート」をテーマに連続6回のトークセッションを行います。私自身とても楽しみにしている企画なので、みなさんぜひご参加ください。

医療、福祉、地域コミュニティなどの現場におけるアートの社会的役割について考えるこのセッション、お話しをいただくのは、高橋伸行さん、新井英夫さん、藤原ゆみこさん、坂上香さん、鈴木励滋さん、津田広志さんと播磨靖夫さん。豪華で多彩な面々です。初めてお会いする方もそうでない方もいらっしゃいますが、講師の方々のお話しをじっくり聴けるこの機会をとても楽しみにしています。

それぞれのプロフィールとお話しいただくテーマは、プログラムの詳細をご覧ください。

私はコーディネイタとして各回に参加させていただきますが、この幅広く奥行きのある話題を華麗に論じられるような知識や経験は、とても私などにはありません。でも、むしろそんな「素人力」を最大限に発揮して、講師の方々の声に全力で耳を傾けたい。「とは何か?」といった空中戦ではなく、それぞれの方がそれぞれの現場で身にまとってきた、身体の声なき声に触れられるような、そんな場にできたらと思っています(あ、自分でハードルを上げているような気がしてきました。適当にがんばります:-))。

もうひとつ楽しみな要素は、各回とも、後半に参加者のみなさんとお話しする場を持てることです。東京で、こうしたテーマで集う機会は、少なくとも私の知る限りそれほど多くはありません。関心のある方、実践されている方は多いはずなのに、なんとなく分断されているような感じがする。この連続セッションが、これまで個別に考え、活動してきた方々が出会い、交流のはじまる小さなきっかけになれば、とも思っています。

全6回分まとめて予約すると、割引になるようです。また、ユース(25歳以下)の割引も。「学生」じゃなくて「ユース」なのは、エイブルアートジャパンの太田さんのアイデアですが、近頃は社会人学生が多かったり、大学卒業と就業の合間にいる人も増えていたりするかららしいです。なるほど。

「臨床するアート」東京セッション

近年、アートの社会的役割が議論されるようになり、医療や福祉、さらには社会的な課題をかかえる地域コミュニティなどで、アートの力が活用されはじめています。それらは、アーティストや芸術団体からの積極的なかかわりや、地域の活性化や社会的な課題への対応といったように、アートの社会化を意識した先進的な取り組みです。しかし、アートの力を社会にいかす活動はこれまでになかった新しい動きであるばかりでなく、異分野との連携が必要なため、実際にマネジメントしていくうえで課題を抱えているのも現状です。これらの活動が広がり、根づいていくためには、あらためて活動の意義や可能性をしっかりととらえることが必要ではないでしょうか。この連続セッションでは、アートを社会にいかしていく現場で何が生まれているのか、そこにはどのような課題があるのか、そしてアートは私たちの生にどう向き合うことができるのかを考えます。

⇒詳細はこちらまで
http://popo.or.jp/info/2011/03/post-32.html

■日時:2011年1月~3月[全6回]
19:00~21:00(受付 18:45~19:00)

■会場:エイブルアート・スタジオ(東京都千代田区)
*アーツ千代田3331(旧練成中学校)地下1階
http://www.ableart.org/studio/aa-studio.html

■定員:1回40人(定員に達し次第、締切となります)
参加費 一般:6回連続 7,000円/1回 1,500円
ユース(25歳以下):6回連続 5,000円/1回 1,000円

■主催:財団法人たんぽぽの家
協力:アートミーツケア学会、エイブル・アート・ジャパン
平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業

■プログラム内容
●第1回:1月19日(水)
「地域にひらかれた病院を創出する──アートとデザインの力」
高橋伸行(名古屋造形大学アートプロデュースコース准教授/やさしい美術プロジェクトディレクター)

●第2回:2月3日(木)
「力を抜くことのチカラ──自分も他者も楽に生きる身体を探る」
新井英夫(ダンスアーティスト、体奏家)

●第3回:2月16日(水)
「医療・福祉におけるアーティストの役割」
藤原ゆみこ(美術家/群馬県立女子大学講師/アトリエプナン主宰)

●第4回:2月23日(水)
「生きづらさに寄り添う表現」
坂上香(津田塾大学准教授/映像作家/特定非営利活動法人out of frame代表)

●第5回:3月2日(水)
「『障害/健常』をゆさぶる」
鈴木励滋(地域作業所カプカプの所長)

●第6回:3月17日(木)
「社会に向き合うアートの実験」
津田広志(出版社フィルムアート社編集長/クリエイティヴスペースamuディレクター)
播磨靖夫(財団法人たんぽぽの家理事長)

*コーディネータ(全6回)
坂倉杏介(慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所特別研究講師)

※各回とも、講師より話題提供の後、コーディネータ・参加者とともにディスカッションを行います。

■申込方法
①参加者名、所属機関または肩書き、③連絡先(電話番号または、E-mailアドレス)を下記申し込み先に、Tel.Fax.またはE-mailにてご連絡ください。お申込のご連絡をいただいた時点で受付となります。
*申し込みの際は、件名に必ず「臨床するアート(東京)参加申込」と明記してください。
*定員オーバーなどの諸事情によりご参加いただけない場合に限り、事務局からご連絡いたします。

■お申し込み/お問い合せ
財団法人たんぽぽの家
〒630-8044 奈良市六条西3-25-4
Tel: 0742-43-7055 Fax: 0742-49-5501
Email: rinsyosuruart★popo.or.jp(★を@に変換して送信してください)
*ウェブサイトからもお申し込みできます。
http://popo.or.jp/info/2011/03/post-32.html