気持ちよく、怒る。

by SAKAKURA kyosuke | 2009/ 03/ 4 | Posted in etc,notes | 

ゆり子ちゃんの彼氏は、全く「怒らない人」なんだそうだ。

「坂倉さんも、怒らなそうですよね」と言われて、まあ「すぐ怒りそうですね」と言われるよりはうれしい。けれども、実際のところを思い返してみて、「いや、そんなことないよ・・・」と返す。「いかに怒ってしまうか」を話ながら、なんだか「怒らない方が良い人」みたいな前提を自分でつくっているような違和感を感じて、それはどこか違うんじゃないかと考える。

僕だって怒りますよ、でも「できれば怒らないでいたい」と感じてしまうのは、それが少し後ろめたくて、ぜんぜん気持ちよい怒り方じゃないからだ。

人が本当に怒るのは、必死に守っているものを無造作に犯されそうになったときや、存在や尊厳を傷つけられたとき。そういう時、人は、腹の底から怒りを表現する。それはきっと聴いていて気持ちいい。

でもだいたい僕が「怒る」ときは、単にイライラを何かに転嫁しているだけだ。それは、怒りではない上に聴き苦しい。いつでも気持ちよく怒れる人でありたい。