市場のような大学
「大学地域連携シンポジウム 慶應義塾大学三田キャンパス周辺地域での取り組み」が、無事終了しました。
お越しいただいたみなさま、パネル展示に参加してくださったみなさま、それから事務局と手伝ってくれたみなさま、どうもありがとうございました!
ショーケースのイメージは、学術発表のパネルのような形ではなく、いろいろなアイデアや取り組みをわくわくしながら見て回れるようにしたかった。アレグザンダーの「市場としての大学」のような雰囲気です。
「三田の家」「芝の家」をあわせて、13組のプロジェクトを紹介するパネル展示。アイコンの裏に、パネルが貼ってあります。
三田の家マスターの先生がたと、商学部・牛島先生によるパネルディスカッション。
今回、とりあえずご近所で動いているプロジェクトに声をかけ、ショーケースを企ててみたのですが、改めて「連携」という言葉の持つ多様な潜在性を感じることができました。「大学地域連携」という言葉はずいぶん大げさで、律儀に使うと大学と行政当局間の正式な契約関係だけを指すと思い込みがちですが、ここで紹介したプロジェクトのかたちは本当にさまざま。区の主催事業あり、助成事業あり、研究室のプロジェクトあり、学生の自主的な活動あり。考えてみれば、学生ひとりと住民ひとりが起す小さなアクションだって、立派に「大学地域連携」といえなくもない。重要なのは、そうした出会いから生まれたアイデアや想いの芽が、すくすくと伸び、いずれ根を張っていけるような土壌をつくることなのではないだろうか。今回のシンポジウムが、そうした環境づくりに向けた一歩になれば、と思いました。