12月のことたち

by SAKAKURA kyosuke | 2008/ 12/ 5 | Posted in notes,[notes] 三田の家 | 

珍しく、イベントごとの多い慌ただしい12月を迎えています。既に開催中のものも含めて、お知らせを。

並行して進むプロジェクトの制作に追われ、気づくと「お知らせ」が後手後手に。ありがちなこと、かもしれませんが、反省しています。リアルスペースでは「気軽に立ち寄れる場所」をつくりながら、ネット上の自分のサイトは、だんだん人通りの稀な僻地に・・・。それでは寂しいので、少しずつ手を入れていこうと思っています。

以下、この12月に予定している展覧会やワークショップなどを上げてみました。ぜひ足を運んでみてください。
ひとつひとつ、いろいろな経緯で生まれた思い入れのあるプロジェクトなので、本当は羅列はイカンよなあ、と思いつつ。12月5日〜28日まで時系列に並べています。



12月5日(金)〜20日(土)@三田の家
「Footprints of Sound Explorer
〜サウンド・エデュケーション・プロジェクト展〜」

→開催概要
→スケジュール
→サウンド・エデュケーション・プロジェクトWEBサイト

081205_footprints.jpg

サウンド・エデュケーション・プロジェクトの活動を紹介する展覧会を、三田の家で開催しています。サウンド・エクスプローラ部の映像のほか、小学生の録音した音を聴診器で聴く「聴診BOX」や、数々の珍しい音の出る小物たちも。オープン時間は、「だいたい夕方4時から8時まで」。通常の三田の家の活動が行われている時間帯もありますが、日常に溶け込んだ、ゆるやかに楽しめる展示になっています。


12月6日(土)15:30〜 @三田の家
「耳を開く——まち・教育・サウンドエデュケーションの挑戦」

→開催概要

上記展覧会の関連企画として、鳥越けい子さん(青山学院大学教授)を招いた対談を三田の家で。鳥越先生と鈴木先生は初対面とのことで、どんなお話が展開するかとても楽しみ。


12月13日(土)10:00〜16:00 @芝の家
ワークショップ「音で発見、芝のまち 〜親子で参加するサウンドエデュケーション・ワークショップ〜」

芝の家では、近隣に住む親子を対象に、幼稚舎・鈴木先生のワークショップを。レコーダーを片手に、まちの音を探しに出かけます。目ではなく、耳でまちを発見すること、親と子、また近隣に住まう親同士が「音」を一緒に聴くこと。まちのなかで自然に、こういうワークショップを重ねられるといいなあ、と思っています。(が、芝の家初の試みのため、どれくらいの親子が集まってくれるか、ちょっと心配・・・)



12月18日(木)13:00〜18:00 @東館6階G-Secラボ
「大学地域連携シンポジウム
〜慶應義塾大学三田キャンパス周辺地域での取り組み〜」

→開催概要
081205sympo.jpg
三田の家や芝の家をはじめ、いろいろな「大学と地域」の共同プロジェクトが動いています。これまでの経緯や事業の概要、各種プロジェクトを紹介するシンポジウムを開催します。
当初は「三田の家の活動を知ってもらう機会をつくろう」というアイデアからはじまったこの「シンポジウム」ですが、10月に港区と慶應義塾の連携協力に関する協定が結ばれたり、芝の家が本格的に稼働しはじめるなど、次第にそれ以上の可能性が見えてきました。ならばいっそ、いま「ご近所で」動いているプロジェクトを、規模の大小にかかわらず集めてみよう、と発展させたのがこの企画です。
通常この手の催しは「こんなすごいことやってます」というプレゼンテーションになりがちですが、あまりそうはしたくない、と思っていて、勝手な想いとしては、この「シンポジウム的な集まり」を通じて、地域で活動しているいろいろな立場の人たちが、互いに交流し、近況報告し、刺激し合い、それが外への情報発信になり、新しいアイデアが流れみ、さらに・・・といった、動きを生み出すきっかけになると良いな、と考えています。将来的な理想像は、各活動の「出店」が並ぶプロジェクトの縁日みたいな場。
今年はほんとうに第一歩で、規模も小さいですが、楽しい集まりにしたいと思っています。


12月20日(土) @芝の家
「うたの住む家ミニコンサート in 芝の家」

シンポジウムにあわせて、20日(土)には、芝の家で「うたの住む家」のミニコンサートを。
詳細は、「うたの住む家」WEBサイトをご覧ください。



12月23日(祝)および、26日(金)〜28日(日)
「Project HEREing Loss」ワークショップ&パフォーマンス

081205here.jpg

年末は、川口ゆいさん渡邊淳司さんとともに進めているProject HEREing Lossのワークショップとパフォーマンスを、慶應義塾大学三田キャンパスと、横浜・赤レンガ倉庫で開催します。
どちらも現在、予約、チケット受付中。

Project HEREing Lossは、HSS(超音波スピーカ)、トランスミッタ+ラジオなど特殊な音響機器を用いたたパフォーマンスとワークショップを中心とするプロジェクトです。HSSとは、志向性の高いスピーカの一種で、スピーカ本体からではなく、照射された超音波が当たったところから音が聞こえて来る特殊な音響機器。スピーカの向きを変えると、音源が移動しているように聴こえます。移動する音や、ラジオを通じて頭の中に響くイヤホンからの音、空間の背景の音との組み合わせによって生じる、音の遠近や内外の移動の感覚がおもしろくて(つまり、これは何か重要なことなのではないかと感じて)、実験を重ねています。


12月23日(祝) 14:00~/18:00~ @東館6階グローバルスタジオ
「HERE/HEAR 『聴くことといること』のワークショップ」

→開催概要や予約方法はこちらから(PDF)

パフォーマンスで使用する音響機器を使用し、「聴く」ことを感じ、「聴くこと」と「いること」について話し合ってみるワークショップ。シュラフに籠って、身体の内外を移動する音に耳を澄ますと、聴いている自分とは何なのか、不思議な感覚がこみ上げてきます。


12月26日(金)〜28日(日) @赤レンガ倉庫1号館2階ラウンジ
Audio Dance Performance「HEREing Loss 〜私の孵る場所〜 」

→開催概要
→チケットの購入はこちらから

ともにベルリンを拠点に活動するダンサー、川口ゆい、ヤエル・シュネルのデュオ。各回の定員70席のうち、20席は「寝台席」。シュラフに身を包み、床に寝そべって、ステージの一部として鑑賞していただきます。HSSやイヤホンからの音を堪能できるのは、圧倒的に、この「寝台席」。チケットの残数が少なくなっています。ご予約はお早めに!