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黒板とワイン もう一つの学び場「三田の家」

Kokuban to Wine | 2010/11 | 
| research | works | 三田の家 |

『黒板とワイン もう一つの学び場「三田の家」』
熊倉敬聡、望月良一、長田進、坂倉杏介、岡原正幸、手塚千鶴子、武山政直
慶應義塾大学出版会 →詳細 →amazon

出版社の紹介文より・・・

2006年秋から慶應義塾大学の有志教員および学生、三田商店街振興組合 (東京都港区)が共同運営する一軒家のコミュニティスペース「三田の家」。
かつて存在した大学と地域社会との交流を新たなかたちで生み出そうという試みであるとともに、都市部の地域社会において、大学がどのような役割を担えるかを考える実践の場である 「三田の家」の記録。

「三田の家」の4年間にわたる様々な活動について、実際に運営に関わった大学教員・学生・商店街関係者から紹介するとともに、大学と地域商店街との新しい関係の可能性を提言しました。

あまりに「三田の家」らしく、各人が書きたいことを書きたいように書いているため、最初からまじめに読み進めると、どこに連れて行かれるのかわからない不安に襲われるかもしれません(笑)。地域連携、場づくり、あたらしい教育、社交力など様々なテーマが絡み合っているので、まずは関心のある部分から読んでみていただければ幸いです。

次第に、別々の人が異なった視点から一つの出来事について言及しているなど、いわくいいがたい「三田の家」の魅力やつかみどころのない雰囲気が浮かび上がってくるのではと思います。写真や年表、十名以上が書いたコラムなど編集は大変だったのですが、そのぶん「三田の家」の様子を多面的に味わっていただける一冊になっていると思います。

坂倉は、第二章「創造的な欠如をめぐって-―「場」づくりの現場ノート」と、終章「黒板とワイン 学びと生活の再文脈化」を書きました。「黒板とワイン」という不思議な書名については、終章をお読みいただければ幸いです。